海外旅行でよく聞く、ロストバゲージ、ついに体験してしまいました。こんな感じなんだぁと、個人的になかなか面白いこともあったので、記事にしてみたいと思います。
私の場合、シンガポールからの帰国時に発生しました。普通、シンガポールからの帰国は成田への便だと思うのですが、特典航空券の空席の都合もありまして、シンガポールからシンガポール航空で仁川国際空港に飛んで、仁川から成田はエチオピア航空という謎ルートでした。複数の航空会社が絡んだり、トランジットしたりと、ロストバゲージが発生しやすい状況ではありますね。
シンガポールではアーリーチェックイン
シンガポールのチャンギ国際空港では、アーリーチェックインを利用しました。24時間前から専用カウンターで、チェックインが可能なんです。これが原因かなぁ?でも、一緒にチェックインした友人はちゃんと荷物出てきているんですよね。そもそもシンガポール航空がミスしたとは考えにくいんですよね(偏見・・・)。
エチオピア航空のチェックイン
仁川でのトランジットなのですが、チケットはシンガポールで発券して貰っていたので、アシアナ航空のラウンジでのんびりしていました。
搭乗開始時刻に着くように、ゲートに向かったところ、なんと!私の名前が呼ばれているではありませんか。
なんだなんだ!?めちゃくちゃ恥ずかしいじゃないか!と搭乗ゲートの窓口に行くと、搭乗券の再発券がされました。理由は良く分かりませんが、こんな手続きが必要なんですね、航空会社が違う乗り換えだからかな。その際に、預入荷物のバゲッジタグも確認してくれています。うん、そうか、荷物の確認もしてくれるなら安心だね、と思いました。この時は。
エチオピア航空の機内にて
どちらの便も、ビジネスクラスでの搭乗でした。特典航空券のなせる技です・・・特典航空券だとビジネスクラスの方がお得度が高いんですよね。
エチオピア航空に乗り込んで、ゆっくりしていた時に事件は起こりました。
CAさんとは違った服装の女性が、話しかけてきます。なんだかよく分からないですが、あなたの荷物が仁川に来ていないというのです。意味不明です。どうなるの?と聞くと、仁川に来ていないのだからシンガポール航空に問い合わせてくれというではないですか。え?どこで?成田で?と聞くと、はいそうなります。と言ってきます。
なんだよ~それ、めんどくさいなぁ、絶対仁川にあると思うんだけど、良く探してほしいよな、まぁ、仕方ないか。とりあえずシャンパンを飲みます。焦ってもどうなるものでもないし。
成田空港にて
さて、成田空港に到着しましたが、荷物無いだろうなぁ・・・と判っていたので、先にバゲッジクレームに話をしにいきました。これは結果的に大正解でした。なぜなら、荷物破損の方とか、結構何人もバゲッジクレームに来るんですよ。真っ先に窓口に行った私は大丈夫でしたけど、待つ人は結構待たされていましたね。
調べてもらうと、荷物の登録がない、ということのようです。確かに仁川の方も、そんなこと言ってたような。でも、まぁ、当たり前ですけど、一通り荷物が出るまで待ってくださいと言われました。うーん、プライオリティついてるんだけどね、とも言いましたが、一応待つことに。
いよいよ出てこない
いよいよ出てこないなぁと思っていたら、バゲッジクレーム窓口の方(ANAの地上職員)がおそらく難しいと思うので、先に手続きしちゃいましょうと言ってくれました。仁川で、シンガポール航空が対応するといわれましたと伝えましたが、それは無いと思います、エチオピア航空の扱いになります、とのことでした。
なんでも、最終搭乗便の航空会社が責任を持つ、というルールだそうです。考えてみれば、何かルールが無いと都度面倒でしょうから、決まっているんでしょうね。
窓口の方は、電話でエチオピア航空に確認してくれて、
- 荷物が見つかったら、エチオピア航空から連絡が入ります
- 荷物は、エチオピア航空の負担で、ご自宅まで郵送させて頂きます
ということでした。ほお、宅急便代がタダになったといえばタダになりました。
でも、もともとSPGアメックスの特典で、帰着時の空港宅配は無料だったので、要らないんですけどね。
出てこなかった時の条件がやばすぎる
さて、窓口の方に2点お願いしてみました。エチオピア航空は不安(ごめんなさい・・・)なので、シンガポール航空に対応して貰えないか、もう1点は、もし出てこなかったらどういう保証になるのか、という2点です。
お姉さん、またエチオピア航空に問い合わせてくれました。すいません、非常に聞きにくいいことまでお願いして・・・
すると、扱いはエチオピア航空になる、これは航空法?で決まっているので変更出来ません、ということでした。
次に、出てこなかった場合なのですが、これが面白いんです。エチオピア航空さんが言うには、
- 99%出てくるから心配要らない
- 出てこない場合でも1か月くらいは探し続ける(正確な日数を言っていましたが忘れました)
- それでもない場合は、保証手続きになる
- 保証は、1kgあたり20ドルが上限となる
ということでした。面白いですよね、99%出てくるって時点で面白い。
1kgあたり20ドル!?まさかの量り売り!
なにより面白いのはここです。なにそれ!?重量???30kgありましたから・・・でもたったの6万円ちょっと??
信じられません、なんだろう、この保証基準は。でもよく考えると、何が入っていたかなんて、乗客の自己申告でしょうから、中には高額な壺やらサンゴやらが入っていたんだっ!とかって言われても困るからなんでしょうね。
しかし・・・量り売りとは・・・いや量り買いか?。途端に不安になります、頼むから見つかってくれ。ちなみに、この金額などは航空会社によって微妙に違うようなことを言っていました。ただ、どこも上限があったり、いろいろと制約はあるようです。
つまり、高価なものは預入荷物に入れるんじゃないぞ、という教訓ですね。
あっさり発見、しかし・・・
心配を他所に、あっさり翌日には連絡がありました。しかもANAの方からでした。たった今、お客さんの荷物がこちらに届きましたと。そして郵送してくれて、翌日には無事に自宅に届きました。
ただですね、荷物はかなりの衝撃を受けていたようで・・・中のナッツが砕け散っていたり、なかなかの状態でした。手荒に扱われたなという感じです。でも無事見つかってよかったです。なにしろ、無かったら量り買いですから。
バゲッジクレームのANA職員が優秀すぎる
今回対応いただいたANAの職員の方は、本当にいい人でした。結構文句言われる仕事で大変だと思うんですけど、相手の立場にたった対応で好感度大です。特に良いと思った点、
- 荷物が全部出てくる前に記入手続きなど案内してくれた(早く帰りたいこちらの立場にたった対応)
- 親切丁寧、かつ笑顔での対応
- 税関に一緒に来てくれて、荷物が無い事情の説明などしてくれた
- 荷物が見つかったら、真っ先に連絡してくれた
窓口には2名居て、若い方の方に担当頂きましたが、素晴らしい対応だったなーと思います。もう1名の方も、他の方とやりとりしているの聞いていると、同じようにすばらしい対応でしたよ。
こういうの大事ですよね、信頼ってこういうところで生まれますよね、ANAが一層好きになりましたね。