てるみくらぶの発券トラブル問題ですが、週末という事もあり、公式な発表などはほとんどありません。おそらく週明けに記者会見などするのでしょう。情勢的には余り期待できなそうですね、これだけ大問題となり、収拾する動きもほとんど見えないことから、ほぼ倒産という最悪のケースの発表となりそうです。むしろ倒産以外の選択肢が見えてこないです。
週明けを待つしかありませんが、ネット上から分かる情報などをまとめてみました。
航空券もキャンセルになるケース
ツイートなどによると、eチケットを受け取っていても、てるみくらぶによりキャンセルされていて搭乗出来ないケースも出ているようです。ただ、乗れるという人も居るので、個別に航空会社に確認が必要そうです。
最悪なのは、既に海外にいて、帰りの便がキャンセルされているケースです。定価の航空券で帰ってこないといけない事態に陥る可能性もあります。そう考えると、未出発の方は、行きのチケットが生きていても飛ばないほうが賢明かと思います。
ホテルは支払いを要求
ホテルは、ほとんどキャンセルされているようです。現地で部屋は空いているので、ホテル代の支払いを要求されるパターンが多いようです。まぁ泊まれないより随分マシです。ただ、後述しますが、ホテルに支払ったお金は戻って来ない覚悟で払いましょう。
そういう意味では、安いホテルを探すのも手です。
なんでキャンセルしたんだろう
ほんと不思議です。ホテルや航空会社が、支払が滞ることに気がついて自らキャンセル扱いにしたというよりも、てるみくらぶ自身が必死でキャンセル入れているような流れです。
キャンセルしたら、ホテルや航空会社は助かりますが、個人の旅行者は(特に旅行中の人)被害甚大ですよね。どっちみち払えなくなるなら、放っておけば、まだ良かったのに。もちろん、ちゃんと後始末して終えるのがベターですが…
直前の金策的な現金一括のセールとか、業界の方にはしっかりキャンセル入れるとか、ちょっとどこ向いて対応してるんだろうか、と疑問が残ります。
被害者数と被害額
一説によると、8万人とも言われているそうです。こちらに言及があります。
てるみくらぶの影響大、週末で問題解決の旗振りも不在【予約確認方法まとめ】 | 旅行業界 最新情報 トラベルビジョン
てるみくらぶの平均ツアー単価がいくらか分かりませんが、仮に10万円くらいとすると、最低でも総額80億ということになります。(ものすごいザックリです)直前に高いツアーを現金一括で売ったりしていたので、もっと単価高いかもしれませんし、被害者数ももっと多い可能性もあります。
保証額の総額は
弁償業務保証金などについて、こちらのサイトに詳しく解説されていました。
http://www.traicy.com/20170325-telmeclub
ポイントは、
「弁済請求額の総額が保証金を超える場合には保証金の範囲内で請求額に応じて按分される」という部分です。弁済保証金は最大1億2千万円のようです、他に資産もあるでしょうが、保証額は両方合わせても2〜3億程度と予想されます。他に資産もあるでしょうが、当然負債も多くあり、そちらは従業員の給与が優先されるはずですし、大口の債権者が多数居るでしょうから、旅行者には余り期待できません。
返金額はどうなる
全て予想ですが、前述の通り、80億くらいの旅行申込者の被害額と仮定し、保証額も2〜3億程度と仮定すると、良くて3%程度しか戻ってこないことになります。10万払っていて3千円ですか…
ただ、過去に弁済されなかったケースはレックスロードのケースくらいで、この時も、エービーロードが保証したりしています。
これだけの数の一般顧客に損害を与えるとなると、旅行ツアー業界の信用そのものに関わる事態ですので、業界団体や国などによる一定の救済に期待せずにはいられません。
済んだことより
先のブログにも書きましたが、もう起きた事は仕方ないです。旅行中の方は無事に帰国することに集中しましょう。そんな中でも少しでも旅を楽しんで頂けたら。
未出発の方は、お金は返金を待つしかなさそうです。なかなか切り替えも難しいですが、せっかく企画した旅行なので、別の旅行会社などで取り直してみても良いかと思います。
試しに同じ期間同じ目的地で検索してみて、キャンセル可能期間だったら、予約を確保してしまうのも手です。
また、予約を取るならハピタス経由で予約すると追加のポイントが貰えます。楽天トラベルで航空券を手配する場合、1%還元されますよ。
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