出足が遅い2016年度のプレミアム宿泊券やふるさと割ですが、絶望的かも知れません。今のところ、福島県で少しと九州で少し出ただけです。
昨年の今頃は…
懐かしいですね。昨年の今頃は、プレミアム宿泊券の第一陣が発売になった時期です。コンビニの行列や買えなかった人の声、ヤフオクに出品されたプレミアム宿泊券などが、ニュース番組でも再三報道されていました。
この報道で知って参戦する方も多かったようで、競争はますます激しくなり、買えなくて自治体にクレームを入れたり、コンビニにクレームを入れたりと、残念な人も多かったようです。
そんなコンビニ発売のプレミアム宿泊券ですが、私は得意でした。今となっては、もうあまり出番がないかもしれませんが、興味のある方はこちらをどうぞ。
今年は不作
今のところ、福島の市町村と九州しか出ていません。神奈川や群馬、茨城や千葉はどうしたんだと。私は、プレミアム宿泊券への批判を受けて、昨年の後半戦以降に登場した割引クーポン方式のふるさと割がメインになるだろうと予想して居ました。
九州などもこのふるさと割方式なので、ハズレではないのですが、なにせ自治体数が少なすぎます。ほとんど無くなってしまったかの様な状況です。
茨城県が公式に
そんな中、茨城県が今年はプレミアム宿泊券の発売は無いと正式に発表しました。
この発表には注目すべき点が2つあります。
一つ目は、あの茨城県が発売しないと公式に発表した点です。
茨城県と言えばプレミアム宿泊券には早くから取り組み、周遊券なども発売するなど、プレミアム宿泊券の先駆け的な存在でした。発売もweb発売を取り入れるなど、手法もかなり確立されていました。その茨城県が発売しないということは、しないのではなくて、出来ないのだと理解すべきです。
二つ目は、このリリースが、「茨城県北芸術祭にあわせた宿泊割引クーポンの発行について」という発表の中で行われている点です。
プレミアム宿泊券は発売できないけど、茨城県北芸術祭にあわせたクーポンは出すそうです。すなわち、これなら出せるのです。
今年は条件付きか
これは、補助金を出していた国から制限が付いたと考えるべきでしょう。一つ目は当たり前ですが、「公平になるように、転売を防止するように」でしょうね。そのため、茨城県北芸術祭も「クーポン」と明記されています。この制限は予想していました。
二つ目は、「単なる観光振興だけの割引は認めない」ような感じでしょうか。そのため、復興支援という理由が付く福島や九州ではクーポンが発行になっていますね。
茨城県では茨城県北芸術祭を引っ張り出してきて、「この国際イベントを成功させて、茨城県の名前を全国区に、するための一助として、入場券とセットになったクーポンを発行したい」とでも書いて申請したのでしょう。茨城県の頑張りには頭が下がる思いです。
茨城県がモデルケースに?
これで許可がおりたから、発表したのでしょうから、他の県もこれに追随する可能性があります。復興支援だけでは、限られてしまいますしね。とは言っても「観光振興」だけの目的で良かったのが、もうちょっと頭を捻らないと駄目になったので、参加する自治体は減るでしょうね。
また、必要ない入場券セットになっていたり、期間が限られていたりと、我々利用者にとっても使いどころが難しくなりそうです。まずは割引率も気になるところですが、個人的にはセット販売された「茨城県北芸術祭の入場券」がヤフオクで捨て値で転売されないか危惧しています。そんなことになると、せっかく茨城県が見つけたこのルートも扉が閉じてしまうかもしれませんから。そうならないように、茨城県にはひと工夫お願いしたいですね。