格安海外ツアーのてるみくらぶが24日から発券トラブルになっているそうですね。25日は臨時休業となっていて、連絡も取れないようです。倒産ではなさそうですが、緊急事態であることには違いありません。出発当日の朝に出発できないと連絡が来たケースもあるようで、旅行好きとしては恐ろしい限りです。
申し込もうかと思うツアーもあった私としても他人事ではありません。果たして出発できるのか、倒産してしまうのか、返金はされるのか、いくら返金されるのか、情報をまとめてみました。
てるみくらぶとは
格安海外ツアーで有名な会社ですね。私も利用した事があります。コスパでツアーを探していると必ず目にする旅行会社だと思います。こんな事になったので散々言われていますが、別に問題ない、親切ではないですが、必要十分な格安海外ツアー会社でしたよ。
ただ、あれだけ安かったので、どこかに無理があったのでしょうね。
てるみくらぶから連絡
てるみくらぶからツアー参加者に24日にメールが届いたようです。
- 発券済の航空券も利用できるか分からない
- 現地ホテルもトラブルが発生するかもしれない
- 購入済のツアー代金の返金は日本旅行業協会等と協議の上対応
という趣旨のようです。メールって、見ないで空港行っちゃう人もいるでしょうし、残念な対応ですが、大混乱なのでしょうね。
てるみくらぶに起きた事
調べてみると、てるみくらぶは倒産したわけではないようです。BSPという国際航空運送協会の精算ができなかったようです。3月8日から15日までの分を23日に精算する予定が払えなかった、ということだそうです。
いわゆる債務不履行ですね、こうなると、新しい航空券を発券させてもらえなくなるのかなぁと思います。かなり復活不能な気もしますが、倒産されてしまうと、入金済の皆さんには気の毒な事態が予想されるので、なんとか持ちこたえてほしいところです。
発券済は飛べるみたい
発券済でEチケットを受け取っていれば、搭乗出来るのが一般的だそうです。また、ツイート等を見ていても皆さん乗れているので、航空券に関しては発券済は大丈夫ぽいです。もちろん、現地で状況が変わって帰れなくなるということも考えられるので、出発するかしないかの判断は慎重に。
ホテルや現地送迎
こちらは、既にキャンセルされているようです。ホテルを追い出された人も居るようで、かわいそうな限りです。私もてるみくらぶを私も利用した事があり、他人事では無いです。
言葉の分からない土地で急にホテルが無いなんてとんでもない話です。プラチナカードなどある方は、カードのコンシェルジュにホテルを探してもらいましょう。元々予約していたホテルが良いかも、確実に空室はあるわけですから。
こうなったら、多少の出費はやむを得ないです。
現金入金
確かに、てるみくらぶはここ最近、何日までに現金入金に限り、と謳って格安ツアーを募集していました。
私もtravelzooで見たビジネスクラスで行くハワイに申し込もうとしていましたよ！あの何日までにってのがBSPの支払日だったのね〜と納得。
結局、予定が合わず、申し込みませんでしたが、「現金一括入金限定」の条件は結構気になったのを覚えています。でも、行きたい！となったら、そんな条件気にしないですよね。人間、自分に都合の悪い情報はシャットアウトしてしまうものです。危ないワードとして覚えておきましょう。
返金はされるのか
てるみくらぶは、日本旅行業協会の弁済業務保証制度には加入しています（当たり前ですが）。弁済保証金の最低額は7,000万円となっています。これは、最低この額を保証金として納めるように、ということだと思います。（たぶん）
そして、てるみくらぶの弁済業務保証金限度額は、1億2000万円となっているので、その金額までは保証されるだけの保証金を収めているようです。と言っても、一人あたりの額ではないので、債権者の数を考えれば、戻ってくるのはいくばくか。
過去にも頻発！旅行会社の倒産
今回、てるみくらぶは、取り扱い量が多かったので、大ニュースになっていますが、旅行会社の倒産は結構多いみたいです。
旅行会社のレックスロードが業務停止、チケット発券できず 国内倒産 - 不景気.com
このニュースはぼんやり覚えています。確か、日本旅行業協会の会員じゃなくなったのに、偽って募集してたとかいう詐欺的な話で、ほとんど泣き寝入りだったような。
ただ、この時は、エービーロードが自社経由の予約分は返金したそうです。英断だと思いますよ。旅行はエービーロードで、と心に決めた方も多かったと思います。今回は、Travelzooなどにも是非検討頂きたいですね。
Trabelzooのブランドを信用して予約したんですよ！という声にどう向き合うかです。もちろん、法的にTrabelzooに弁償の義務はないでしょう。
返金を求めてみよう
もっと小さな会社だと思いますが、倒産直前の会社から旅行代金50万円を取り戻した人のブログを見つけました。
危ない旅行会社｜旅日記｜ブログ｜atsuhly｜みんカラ - 車・自動車SNS（ブログ・パーツ・整備・燃費）
前述の日本旅行業協会経由で依頼したら取り戻せたようです。今回のてるみくらぶは、もっと規模が大きいでしょうし、早い者勝ちということもしないと思いますが、私だったら、速攻で日本旅行業協会に電話して、弁済業務保証制度による弁済を強く求めると思います。
もう、てるみくらぶには再三要求しているけど、返金されないなどと伝えて、交渉ではなく制度に基づく返金申請をしたいので正式な手続きを教えてくれ、と言いますね。とにかく、そこに1億2千万円は今はまだあるわけですから。
倒産になる前なら、返金されるかもしれません。倒産になってしまうと、債務整理になるので、債権者の一人となり、分配を待つしかありませんが、被害者数が数万人とも言われており、厳しいのが現実でしょうね。弁償業務保証金以外は、先に分配されるのは従業員の給与ですし。
友達を誘っていたら
これ、一番悲しいパターンです。春休みシーズンですし、安いツアーあったよ！と言って友達を誘って申し込んだ方も多いと思います。そんなあなたに何の責任も無いのですが、誘った手前、責任を感じてしまっている方も多いことでしょう。
私だったら、の話になりますが「誘った私の責任なので、戻ってこなかったら、私が負担するから気にしないで」と申し出ますね。もちろん、痛いのですが、ここはそう言います。それが信用ですから。
逆に友人がそう言ってきたら、「いや、誘ったのは君だけど参加を決めたのは私だから」と言って、ちゃんと自分の分を払います。これも行かない旅行の分を払いたくないのは当たり前ですが、そう申し出ます。それが信用ですから。
「あっそう、悪いね」信用よりもお金が惜しい方はこのパターンで。
まぁ、何十万円って安い金額ではないですが、長い人生考えれば大した額じゃない。良い勉強になったし、だれが本当の友人か、わかったということで、良しとするしかないです。
私も旅行ではないですが、先払いで倒産されちゃったパターンで百万単位で戻ってこなかったことがあります。相手も騙す気は無いんですよね、事業を継続したい一心で止まれないのです。まぁ、結果としては、顧客に先払いを求めていく金策と自転車操業が被害を拡大するのですけどね。許せないけど、見破れなかった自分にも非があり、今回は良い勉強になったと思うしかないです。
リカバリーを考えるなら
もし、予約済だけど、出発は少し先という状況なら、駄目だった時のために、リカバリー策を講じましょう。とにかく、お金の事もありますが、もう行く気になっているのに出発出来ないのは最悪です。
同じ日程で、似たようなプランを押さえてしまってはどうでしょう。もちろん、どうなるか分かりませんから、キャンセル規定を確認しながらですが、キャンセル料掛からない期間なら、同行者に確認前でも予約だけ入れてしまうと良いです。解決したり、行かないことになったらキャンセルすれば良いだけですから。
HIS、JTB、日本旅行共に基本は40日前までキャンセル無料（例外もあるので個別に確認してください）
エクスペディアは、ホテルは直前までキャンセル無料のプランとキャンセル不可の安いプランがあり、航空券は組み合わせる航空券によるので良く確認が必要です。
予約取り直すならハピタス
予約を取り直すならハピタス経由をオススメします。同じ楽天トラベルでの予約でもハピタス経由で楽天トラベルを開くだけで追加のポイントが貰えます。JTB、HISは0.6%、楽天トラベルは航空券などは1%、エクスペディアはホテルが6.1%などとなっています。海外旅行のように高額決済になるものは、忘れずにハピタスを経由しましょう。40万なら0.6%でも2,400円も違います。
続報
少ない&良い情報ではないですが、続報をまとめました。少しでも参考になれば。
旅行は自由旅行
格安ツアーが大好きだった私ですが、最近は航空券と宿を別々に手配する自由旅行ばかりです。理由は、今回のようなリスクを考えてではなく、土産物屋巡りにうんざりしたからです。
いや、土産物屋めぐるのは良いんですよ別に。ただね、酷いガイドに当たると買わない客を罵倒したり、車中でも名所の案内はなく、土産物のセールストークばかり、金額が数万安いかもしれないけど、数万どころじゃない安い体験しか出来ないのだからツアーは嫌だなってなりますよ。ツアーでも自由行動のハワイとかは良いんですけどね、アジア圏のツアーは止めておいた方がいいです。
でも、お金は節約したいけど、海外旅行は行きたいんじゃ！というあなたには、陸マイラーになって、ちょっとした手間で飛行機代をタダにしちゃうのがオススメです。
私は始めて1年、ハピタスとクレジットカードで20万マイル貯まりましたよ！
